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通夜振る舞い、精進落とし、初七日法要など、食事を伴う場面や法要での挨拶例をご紹介します。それぞれの場面に応じた適切な挨拶で、参列者への感謝を伝えましょう。
通夜振る舞いでの挨拶
食事開始時の挨拶
基本例文1 「本日は貴重なお時間をいただき、最後まで亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
心ばかりの食事をご用意させていただきました。決して豪華なものではございませんが、○○を偲びながら、お時間の許す限り、ゆっくりとお過ごしいただければと思います。
○○との思い出話など、ぜひお聞かせください。
それでは、○○を偲んで献杯させていただきます。献杯。」
基本例文2 「皆様のおかげで、○○の通夜を無事に終えることができました。心より感謝申し上げます。
○○は生前、皆様に本当にお世話になりました。職場の皆様、ご近所の皆様には、いつも温かくしていただき、○○も心から感謝しておりました。
心ばかりの御礼の気持ちとして、お食事をご用意いたしました。○○の思い出話など、ぜひお聞かせいただければ幸いです。
それでは、○○に献杯させていただきます。献杯。」
簡潔例文 「本日は最後まで○○にお付き合いいただき、ありがとうございました。
心ばかりのお食事をご用意いたしました。○○を偲んで、献杯させていただきます。献杯。」
食事終了時の挨拶
基本例文1 「本日は長時間にわたり、○○のためにお時間をいただき、ありがとうございました。
皆様から貴重なお話をお聞かせいただき、○○がいかに多くの方に愛されていたかを実感いたします。私どもにとって、何よりの慰めとなりました。
○○なきあと、至らない点も多々あろうかと思いますが、皆様に教えていただきながら、○○の分まで精一杯生きてまいります。
明日の葬儀式もよろしくお願いいたします。お疲れのところ恐縮ですが、お気をつけてお帰りください。」
基本例文2 「本日は貴重なお時間をいただき、また遠いところからお越しいただいた方もいらっしゃり、誠にありがとうございました。
皆様から○○との貴重な思い出をお聞かせいただき、○○の人生がいかに豊かで幸せなものだったかを知ることができました。○○もきっと喜んでいることと思います。
今後とも変わらぬご指導とお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。」
精進落としでの挨拶
食事開始時の挨拶
基本例文1 「本日は最後まで亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、滞りなく葬儀を終えることができました。○○も皆様に温かく見送っていただき、安心して旅立つことができたと思います。
ささやかではございますが、皆様への感謝の気持ちを込めて、お食事をご用意させていただきました。○○を偲びながら、お召し上がりいただければと思います。
○○との思い出話など、ぜひお聞かせください。
それでは、○○を偲んで献杯させていただきます。献杯。」
基本例文2 「皆様のおかげで、○○の葬儀を無事に終えることができました。心より感謝申し上げます。
○○は生前、皆様に本当にお世話になりました。こうして最後まで温かく見守っていただき、○○もどれほど喜んでいることかと思います。
心ばかりの御礼の気持ちとして、お食事をご用意いたしました。○○の思い出話など、ぜひお聞かせいただければ幸いです。
それでは、○○に献杯させていただきます。献杯。」
家族葬の場合 「身内だけの小さな葬儀でしたが、○○らしい温かい雰囲気の中で見送ることができました。
○○が生前特にお世話になった皆様に最後までお付き合いいただき、心より感謝しております。
ささやかなお食事ですが、○○を偲んで献杯させていただきます。献杯。」
食事終了時の挨拶
基本例文1 「本日は朝早くから長時間にわたり、○○のためにお時間をいただき、誠にありがとうございました。
皆様のお心遣いと温かいお言葉に、心より感謝しております。○○がいかに多くの方に愛されていたかを、改めて実感いたします。私どもにとって、何よりの慰めとなりました。
○○なきあと、まだまだ至らない私どもですが、○○が皆様にしていただいたご恩を忘れず、精進してまいります。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。お疲れのところ恐縮ですが、お気をつけてお帰りください。」
基本例文2 「本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
皆様から○○との貴重な思い出をお聞かせいただき、○○の人生がいかに豊かで幸せなものだったかを知ることができました。○○もきっと満足していることと思います。
○○が生前申しておりました通り、人とのご縁は何よりも大切な宝物です。今後とも変わらぬご指導とお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
本日は誠にありがとうございました。」
初七日法要での挨拶
葬儀当日に行う場合(現在の一般的な形)
葬儀後すぐに行う場合 「引き続き、初七日法要を執り行わせていただきます。
本来であれば七日後に行うものですが、皆様のお忙しいことを考慮し、本日併せて行わせていただきます。
僧侶の方に引き続きお勤めいただき、○○の安らかな眠りをお祈りしたいと思います。お疲れのところ恐縮ですが、もうしばらくお付き合いください。」
初七日法要後の食事で 「本日は葬儀に続き、初七日法要までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
これで一連の儀式を終えることができました。心ばかりのお食事をご用意いたしました。
○○を偲んで、献杯させていただきます。献杯。」
別日に行う場合(従来の形)
法要開始前の挨拶 「本日はお忙しい中、亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)の初七日法要にお越しいただき、誠にありがとうございます。
○○が旅立ってから、早くも一週間が過ぎました。皆様に温かく見守っていただき、○○も安らかに過ごしていることと思います。
本日は僧侶の方にお勤めいただき、○○の安らかな眠りをお祈りしたいと思います。短い時間ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
法要後の食事での挨拶 「本日は初七日法要にお越しいただき、ありがとうございました。
○○のために読経いただき、○○も安らかに過ごしていることと思います。心ばかりのお食事をご用意いたしました。
○○に献杯させていただきます。献杯。」
四十九日法要での挨拶
法要開始前の挨拶
基本例文 「本日はお忙しい中、亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)の四十九日法要にお越しいただき、誠にありがとうございます。
○○が旅立ってから、早いもので四十九日を迎えました。皆様に温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。
本日は僧侶の方にお勤めいただき、四十九日法要を営みたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」
納骨式がある場合
納骨式前の挨拶 「本日は四十九日法要に続き、納骨式にもお付き合いいただき、ありがとうございます。
○○を○○霊園(墓地名)にお納めし、永遠の安らぎの場所を得ることができました。皆様に見守られながら、○○も安心して眠ることができると思います。
これで○○も安住の地を得ることができました。今後ともお墓参りなど、よろしくお願いいたします。」
一周忌・年忌法要での挨拶
一周忌法要
法要開始前 「本日はお忙しい中、亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)の一周忌法要にお越しいただき、誠にありがとうございます。
○○が旅立ってから、早いもので一年が過ぎました。この一年間、皆様には温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。
○○への思いを新たに、本日法要を営ませていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。」
法要後の食事で 「一年という歳月が過ぎましたが、皆様のおかげで私どもも少しずつ立ち直ることができました。
○○もきっと安らかに過ごしていることと思います。今後ともお導きのほど、よろしくお願いいたします。」
三回忌以降
法要開始前 「本日はお忙しい中、○○の○回忌法要にお越しいただき、ありがとうございます。
○○を偲び、皆様と共に供養させていただけることを、心より感謝申し上げます。
本日もどうぞよろしくお願いいたします。」
お盆・お彼岸での挨拶
お盆の集まりで
開始時 「本日はお盆のお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。
○○も里帰りして、皆様とお会いできることを喜んでいることと思います。久しぶりに○○の思い出話でもしながら、ゆっくりとお過ごしください。」
終了時 「本日はありがとうございました。
○○も皆様にお会いできて、喜んでいることと思います。また来年のお盆も、どうぞよろしくお願いいたします。」
挨拶のポイント
場面別の心構え
- 通夜振る舞い:リラックスした雰囲気づくりを心がける
- 精進落とし:葬儀完了への感謝を中心に
- 法要:故人への供養の気持ちを表現
- 年忌法要:時間の経過と継続的な感謝を伝える
食事の場での注意点
- 堅苦しくなりすぎないよう配慮
- 故人の思い出話を促す
- 参列者同士の交流を大切に
- 時間を区切りすぎない
まとめ
通夜振る舞いや精進落とし、各種法要での挨拶は、故人を偲び、参列者との絆を深める大切な時間です。それぞれの場面に応じた適切な挨拶で、温かい雰囲気づくりを心がけましょう。
故人への思いと参列者への感謝を込めて、心のこもった言葉で挨拶することが最も重要です。
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