通夜・葬儀式での挨拶

目次

通夜・葬儀式での挨拶について

通夜・葬儀式では、参列者への感謝の気持ちを表すために挨拶を行います。通夜では法要終了後に、葬儀式では出棺前に挨拶をするのが一般的です。

挨拶の内容は基本的に同じで、故人への思いと参列者への感謝を込めて、心のこもった言葉で感謝を伝えることが大切です。

挨拶のタイミング

自宅出棺時の挨拶

  • 自宅から式場へ移動する際:ご近所の方々のお見送りがある場合の挨拶

通夜での挨拶

  • 通夜法要終了後:読経が終わった後、参列者への感謝を述べる
  • 通夜振る舞い前:食事の席に案内する前の挨拶

葬儀式での挨拶

  • 出棺前:故人との最後のお別れの場面での挨拶

基本的な挨拶の構成

1. 参列への感謝

  • 「本日はお忙しい中、お越しいただき」
  • 「貴重なお時間をいただき」

2. 故人について

  • 生前のお世話への感謝
  • 故人の人柄や参列者との関係
  • 故人も喜んでいるという表現

3. 今後のお願い

  • 「今後ともよろしくお願いいたします」
  • 「ご指導のほどお願いいたします」

基本の挨拶例文

自宅出棺時の挨拶

ご近所への挨拶(一般葬の場合) 「本日はお忙しい中、亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)のお見送りをしていただき、ありがとうございます。

○○は長い間、ご近所の皆様に温かくしていただき、心から感謝しておりました。

これから○○会館(式場名)にて通夜を執り行います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。」

ご近所への挨拶(家族葬の場合) 「本日はお忙しい中、亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)のお見送りをしていただき、ありがとうございます。

○○は長い間、ご近所の皆様に温かくしていただき、心から感謝しておりました。

通夜・葬儀は近親者のみの家族葬にて執り行いますので、この場にてのお別れを賜りますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。」

通夜法要終了後の挨拶

基本例文 「本日はお忙しい中、亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)の通夜にお越しいただき、誠にありがとうございます。

○○は生前、皆様に大変お世話になりました。こうして多くの方々にお集まりいただき、○○も心から感謝していることと思います。

至らない点も多々あろうかと思いますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

なお、明日の葬儀式は午前○時より執り行います。お時間が許されましたら、最後のお見送りをしていただければと思います。

本日は誠にありがとうございました。」

葬儀式出棺前の挨拶

基本例文 「本日はお忙しい中、亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)の葬儀にご会葬いただき、誠にありがとうございました。

○○は生前、皆様に大変お世話になりました。皆様に温かくお見送りいただき、○○も安らかに旅立つことができると思います。

私どもも○○の教えを胸に、精進してまいります。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。

生前中のご厚誼(こうぎ)に心より感謝申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

簡潔な挨拶例文

短めの通夜挨拶

簡潔例文 「本日は○○の通夜にお越しいただき、ありがとうございます。

○○は皆様に支えられ、幸せな人生を送ることができました。

明日の葬儀式は午前○時より執り行います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。」

短めの葬儀挨拶

簡潔例文 「本日は○○の葬儀にお越しいただき、ありがとうございました。

○○は皆様に支えられ、幸せな人生を送ることができました。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。」

家族葬での挨拶

家族葬の場合

温かみのある挨拶 「本日は身内だけの小さな葬儀ですが、○○が生前特にお世話になった皆様にお越しいただき、ありがとうございます。

○○は家族に囲まれ、皆様に見守られながら、安らかに旅立つことができました。

家族だけのささやかな葬儀ですが、○○らしい温かい雰囲気の中でお見送りすることができ、私どもも安心しております。

これからも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。」

挨拶が難しい場合

代役を立てる場合

  • 体調や精神状態により、親族が代わりに挨拶
  • 事前に家族と相談して決定
  • 挨拶の内容を共有しておく

感情的になった場合

  • 無理に続けようとしない
  • 一度深呼吸して落ち着く
  • 「ありがとうございました」だけでも十分

まとめ

通夜・葬儀式での挨拶は、故人を偲び、参列者への感謝を伝える大切な場面です。完璧な挨拶を目指す必要はありません。
心からの感謝の気持ちを、ご自身の言葉で素直に表現することが最も重要です。

基本的な構成を参考にしながら、故人との思い出や参列者との関係を交えて、温かい言葉で感謝を伝えましょう。

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