葬儀の挨拶例文集

目次

挨拶例文集について

こちらのページでは、様々な状況に対応した詳しい挨拶例文をご紹介します。故人の年齢、性格、職業、参列者との関係など、具体的な状況に合わせてご活用ください。

基本的な挨拶については「通夜・葬儀式での挨拶」をご参照ください。

使い方

1. 基本の挨拶を選ぶ

「通夜・葬儀式での挨拶」ページから、冒頭の挨拶を選択します。 例:「本日はお忙しい中、亡○(続柄)、○○ ○○(氏名)の通夜(葬儀)にお越しいただき、誠にありがとうございます。」

2. 内容部分を選ぶ

下記の例文集から、故人の状況に最も適した内容を選択します。複数の例文を組み合わせることも可能です。

3. 締めの言葉を追加

最後に感謝の言葉を追加します。 例:「本日は誠にありがとうございました。」

組み合わせ例

冒頭 + 選択した内容 + 締めの言葉 = 完成した挨拶

故人の年齢・人生による挨拶例文

若い方が亡くなった場合

例文1(学生・若い社会人)

「○○は○○歳という短い人生でしたが、学校の友人の皆様、職場の皆様、そして地域の皆様に愛され、支えられて過ごすことができました。いつも明るく前向きで、周りの人を笑顔にするのが得意な子でした。

まだまだこれからという時に、このような形でお別れをすることになり、私どもも言葉では表せない思いです。しかし、こうして多くの方にお見送りいただき、○○がいかに多くの方に愛されていたかを知ることができ、私どもにとって何よりの慰めとなります。

○○が皆様からいただいた愛情を胸に、私どもも○○の分まで精一杯生きてまいります。皆様にはこれからもご指導いただければと思います。」

例文2(子育て中の方)

「○○は○○歳という若さで旅立ちましたが、小さな子供たちに囲まれ、毎日を大切に過ごしておりました。ママ友の皆様、職場の皆様、ご近所の皆様に温かく支えていただき、○○も心から感謝しておりました。

○○は『子供たちの笑顔が何よりの宝物』といつも申しており、子育てに一生懸命でした。まだ小さな子供たちを残して旅立つことになり、○○自身も心残りだったと思いますが、皆様に支えられた幸せな日々だったと思います。

残された子供たちのためにも、私どもが○○の愛情を受け継ぎ、大切に育ててまいります。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。」

中高年の方が亡くなった場合

例文1(働き盛りの方)

「○○は○○歳で、まさに働き盛りの年齢でした。職場の皆様には公私にわたって温かくしていただき、○○も仕事にやりがいを感じておりました。また、地域の活動にも積極的に参加し、多くの方々とのつながりを大切にしておりました。

○○は『人との出会いが人生を豊かにしてくれる』といつも申しており、皆様との時間を何よりも大切にしておりました。まだまだやりたいことがたくさんあったと思いますが、皆様に支えられた充実した人生だったと思います。

私どもも○○の人生への姿勢を見習い、一日一日を大切に生きてまいります。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。」

高齢の方が亡くなった場合

例文1(長寿を全うされた方)

「○○は○○歳の長い人生を、皆様に支えられて過ごすことができました。戦後の大変な時代から現代まで、様々な困難を乗り越えて生きてまいりました。特に近年は、ご近所の皆様、お友達の皆様に温かく見守っていただき、○○も心から感謝しておりました。

○○は最後まで好奇心旺盛で、新しいことを学ぶのが大好きでした。『毎日が勉強だ』が口癖で、皆様からもたくさんのことを教えていただきました。最後まで皆様に愛され、『十分に生きた』と満足して旅立つことができたと思います。

長い間のご厚誼(こうぎ)に心より感謝申し上げます。私どもも○○のように、皆様に愛される人間になれるよう、精進してまいります。」

故人の性格・人柄による挨拶例文

明るい性格の方

例文1

「○○は本当に明るい性格で、いつも周りの人を笑顔にしてくれる人でした。どんなに大変な時でも、『大丈夫、何とかなるよ』と前向きで、私どもも○○の明るさに何度も救われました。

皆様も○○の笑顔に癒やされたことがあるのではないでしょうか。○○は人を喜ばせることが何よりも好きで、皆様との時間をとても大切にしておりました。

こうして多くの方にお越しいただき、○○がいかに愛されていたかを改めて感じております。○○の明るさと優しさを私どもも受け継ぎ、精進してまいります。」

穏やかな性格の方

例文1

「○○はとても穏やかな性格で、争いごとを好まず、いつも相手の立場に立って考える優しい人でした。困っている人がいると、さりげなく手を差し伸べる、そんな温かい心の持ち主でした。

○○は『人の悪いところより、良いところを見つけよう』といつも申しており、皆様のことも心から大切に思っておりました。○○のような穏やかで優しい人がいてくれたおかげで、私どもも心安らかに過ごすことができました。

私どもも○○の優しさを忘れず、穏やかな心を持ち続けてまいります。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。」

努力家の方

例文1

「○○は大変な努力家で、何事にも一生懸命取り組む人でした。『継続は力なり』が信条で、どんな小さなことでも諦めずにやり抜く強い意志を持っておりました。

皆様にも、○○の頑張る姿を見ていただいたことがあるかと思います。○○は人に迷惑をかけることを嫌い、常に自分を高める努力を怠りませんでした。そんな○○の姿勢に、私どもも多くのことを学ばせていただきました。

○○の努力を無駄にしないよう、私どもも精進してまいります。皆様にはこれからもご指導いただければと思います。」

闘病生活があった場合の挨拶例文

長期間の闘病

例文1

「○○は○年間という長い闘病生活でしたが、皆様に温かく見守っていただきました。お見舞いにお越しいただいたり、励ましのお言葉をかけていただいたり、○○にとって大きな支えとなりました。

病気と闘いながらも、○○は最後まで前向きで、『皆さんに心配をかけて申し訳ない』といつも気遣っておりました。そんな○○の強さと優しさに、私どもも励まされてまいりました。

皆様のおかげで、○○は愛情に包まれて最期を迎えることができました。長い間のご心配とお心遣いに、心より感謝申し上げます。」

最期まで前向きだった場合

例文1

「○○は病気と闘いながらも、最後まで前向きで明るい人でした。『病気に負けるものか』といつも元気に振る舞い、周りの人を心配させまいと気遣う優しい人でした。

皆様からいただいたお見舞いの言葉や、温かい励ましに、○○はどれほど勇気づけられたことでしょう。『こんなに多くの方に支えられて幸せだ』といつも感謝の気持ちを忘れませんでした。

○○の前向きな生き方と、皆様への感謝の気持ちを私どもも受け継ぎ、精進してまいります。」

故人の職業・社会的役割による挨拶例文

教育関係者

例文1(教師)

「○○は○○年間、教育の現場で子供たちの成長を見守ってまいりました。『子供たち一人ひとりの可能性を信じて、伸ばしてあげたい』というのが○○の願いで、多くの子供たちに慕われておりました。

同僚の先生方、保護者の皆様には、いつも温かくご協力いただき、○○も心から感謝しておりました。子供たちの笑顔が○○の何よりの喜びで、『今日も子供たちが元気だった』と嬉しそうに話していた姿が印象的です。

○○が子供たちに注いだ愛情は、きっと子供たちの心の中で生き続けることと思います。私どもも○○の教育への情熱を忘れず、精進してまいります。」

医療関係者

例文1(看護師)

「○○は○○年間、看護師として多くの患者様のお世話をさせていただきました。『患者様の笑顔が一番の薬』といつも申しており、どんなに忙しくても、患者様一人ひとりに寄り添う看護を心がけておりました。

同僚の皆様、患者様やご家族の皆様には、いつも温かくしていただき、○○も仕事にやりがいを感じておりました。人の役に立つことができる看護師という職業を心から誇りに思っておりました。

○○の看護への情熱と、患者様への優しさを私どもも受け継ぎ、人の役に立てる生き方を心がけてまいります。」

商売・サービス業

例文1(商店経営)

「○○は○○年間、○○商店を経営し、地域の皆様に支えられてまいりました。『お客様第一』をモットーに、いつも心を込めてサービスを提供しておりました。お客様との会話を楽しみにしており、皆様との交流が○○の生きがいでした。

地域の皆様には、長い間ご愛顧いただき、○○も心から感謝しておりました。『お客様のおかげで商売を続けることができる』といつも申しており、皆様への恩返しの気持ちを忘れませんでした。

私どもも○○の商売への姿勢と、お客様への感謝の気持ちを受け継ぎ、精進してまいります。」

家族関係による挨拶例文

家族を大切にしていた場合

例文1

「○○は何よりも家族を大切にする人でした。仕事で疲れていても、家族のためには時間を惜しまず、私どもの話に耳を傾けてくれました。『家族が元気でいてくれることが一番の幸せ』といつも申しておりました。

皆様にも、○○が家族のことを大切に思っている姿をご覧いただいたことがあるかと思います。○○のおかげで、私どもは温かい家庭を築くことができました。

○○の家族への愛情を忘れず、私どもも温かい家庭を守り続けてまいります。皆様には今後ともご指導いただければと思います。」

孫を可愛がっていた場合

例文1

「○○は孫たちを心から可愛がり、孫たちの成長が何よりの楽しみでした。孫たちが遊びに来ると、いつも目を細めて嬉しそうにしており、『孫たちの笑顔が元気の源』といつも申しておりました。

運動会や発表会には必ず足を運び、孫たちの頑張る姿を温かく見守っておりました。孫たちも○○のことが大好きで、よく○○の元に遊びに来ておりました。

○○が孫たちに注いだ愛情は、きっと孫たちの心の中で生き続けることと思います。私どもも○○の優しさを受け継ぎ、孫たちを大切に見守ってまいります。」

地域活動・趣味による挨拶例文

地域活動に熱心だった場合

例文1

「○○は長年にわたり、地域の○○会の活動に参加させていただき、皆様に温かくしていただきました。地域のお祭りや清掃活動、防犯パトロールなど、様々な活動に積極的に取り組んでおりました。

○○は『地域の皆様のおかげで安心して暮らせる』といつも感謝しており、地域の一員として何かお役に立ちたいという思いで活動に参加しておりました。皆様とのふれあいを何よりも楽しみにしておりました。

私どもも○○の地域愛を受け継ぎ、微力ながら地域のお役に立てるよう努めてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。」

趣味を通じた交流があった場合

例文1(園芸・ガーデニング)

「○○は園芸が大好きで、美しい花を育てることに生きがいを感じておりました。ガーデニング仲間の皆様とは、花の育て方や新しい品種について、いつも楽しそうに語り合っておりました。

○○の育てた花を見て、『きれいですね』と言っていただけることが何よりの喜びでした。皆様から教えていただいたことも多く、○○も心から感謝しておりました。

○○が愛した花々のように、私どもも美しい心を持ち続けてまいります。皆様には今後ともご指導いただければと思います。」

例文2(スポーツ・運動)

「○○は○○(スポーツ名)を心から愛し、仲間の皆様と汗を流すことを何よりも楽しみにしておりました。チームの皆様、クラブの皆様には、いつも温かく迎えていただき、○○も生きがいを感じておりました。

勝敗にこだわらず、『スポーツを通じて人とのつながりが生まれる』といつも申しており、皆様との友情を大切にしておりました。○○にとって、皆様と過ごした時間は何よりも貴重なものでした。

○○のスポーツへの情熱と、仲間を大切にする気持ちを私どもも受け継ぎ、精進してまいります。」

例文3(音楽・芸術)

「○○は音楽(芸術)をこよなく愛し、サークルの皆様と楽しい時間を過ごしておりました。練習の日を心待ちにしており、『今日はどんな曲を演奏するのだろう』といつもわくわくしておりました。

皆様と一緒に音楽を奏でることで、○○の人生はより豊かになりました。『音楽は心と心をつなぐ』が○○の信念で、皆様との演奏を通じて多くの喜びを感じておりました。

○○の音楽への愛と、皆様への感謝の気持ちを私どもも大切にしてまいります。」

例文4(読書・学習)

「○○は読書が大好きで、読書会の皆様との語らいを楽しみにしておりました。新しい本について語り合ったり、お互いの感想を聞いたりすることで、○○の知識と人生観はより深くなりました。

『本は人生の師である』といつも申しており、皆様からおすすめしていただいた本も大切に読んでおりました。学ぶことへの意欲を最後まで失わず、皆様との知的な交流を心から楽しんでおりました。

○○の学習への姿勢と、皆様への感謝の気持ちを私どもも受け継ぎ、精進してまいります。」

例文5(料理・手芸)

「○○は料理(手芸)が得意で、お教室の皆様と新しい技術を学ぶことを楽しみにしておりました。先生や仲間の皆様に教えていただいたレシピ(技法)を家でも実践し、家族にも振る舞ってくれました。

『料理(手芸)は愛情を形にすること』といつも申しており、作った作品を皆様に見ていただくことを喜びにしておりました。皆様との温かい交流が、○○の創作意欲を支えてくださいました。

○○の創作への情熱と、皆様への感謝の気持ちを私どもも大切にしてまいります。」にありがとうございました。」

まとめ

様々な状況に応じた挨拶例文をご紹介いたしました。
故人の人柄や生き方、参列者との関係を思い浮かべながら、最もふさわしい表現を選んでご活用ください。

大切なのは、心からの感謝の気持ちを込めて、故人への思いと参列者への感謝を伝えることです。
例文を参考にしながら、ご自身の言葉で温かい挨拶をされることをおすすめします。

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